第78回日本弱視斜視学会総会

会長挨拶 ~開催によせて~

第78回日本弱視斜視学会総会 会長:新井田 孝裕(国際医療福祉大学 保健医療学部 視機能療法学科 教授)
  • 第78回日本弱視斜視学会総会
  • 会長新井田 孝裕
  • (国際医療福祉大学 保健医療学部 視機能療法学科 教授)

このたび、第78回日本弱視斜視学会総会を、2022年6月17日(金)・18日(土)の2日間、宇都宮市の栃木県総合文化センターにて開催させていただきます。日程と会場の関係から日本小児眼科学会との合同開催ではなく、第77回総会と同様に単独開催となります。なお、コロナ禍の先行きが不透明ですので、現地での対面に加えまして当日Live同時配信で実施することにいたしました。

宇都宮市は、東京から東北新幹線で約50分の距離にあり、首都圏からのアクセスが良く、“餃子”に代表される食文化のみならず、渡辺貞夫らを輩出した“ジャズのまち”としても知られています。さらに、大谷石地下採掘場跡を活用した“大谷資料館”をはじめ、少し足を延ばすと大藤のみならず四季折々の花々が楽しめる“あしかがフラワーパーク”、世界遺産である“日光東照宮”や“中禅寺湖”など、観光資源の豊富さでも魅力的な県庁所在地です。栃木県総合文化センターは宇都宮市の中心部に位置し、全国優良ホール100選に選定され、一昨年に大規模改修工事が施されました。過去に日本臨床眼科学会も開催されており、広々とした会場で感染対策上も万全の体制で臨めると考えております。

長い歴史を有する日本弱視斜視学会総会ですが、今回は「脳科学と弱視・斜視の融合」をメインテーマにさせていただきました。情報通信技術(ICT)の急速な進化や仮想現実(VR)・拡張現実(AR)を活用したゲームの普及により、デジタルデバイス(DD)の過剰使用による弊害が危惧され、社会問題となっています。その一つとして若年者の後天共同性内斜視(ACE)がトピックですので、今回DDとの関連に関する多施設共同研究の中間結果を緊急企画しました。さらに、視覚のみならず聴覚や体性感覚、平衡感覚等の多感覚刺激が脳でどのように分析され、視覚運動系の発達や弱視・斜視の病態にどのような影響を与えるのか、そのメカニズムについては科学的に十分解明されていません。その糸口として脳科学の視点から視覚生理学、特に電気生理学的なアプローチが必要ではないかと考え、特別講演は福岡国際医療福祉大学の飛松省三先生と川崎医療福祉大学の彦坂和雄先生にお願いしました。

一方、シンポジウムのテーマには“両眼視と姿勢制御における固有知覚の役割”に加えて、緊急企画とも一部関連しますが、“DDが身体・視機能へ及ぼす影響”と、最近クローズアップされています“発達障害児への視覚的支援のエビデンス”を取り上げました。さらに、教育セミナーでは“両眼視機能と脳科学”、“弱視斜視治療のベーシックストラテジー”に焦点をあて、各々3名の著名な先生方にご講演していただきます。講習会は、脳・眼窩の画像診断、特にMRIの有用性に着目し、“脳画像診断と斜視 末梢から中枢まで”をテーマとし、検査・診断の基本から臨床例の供覧、SESとHESの鑑別を含めて明日からの臨床に是非役立てていただきたい内容を企画しました。

本学会が参加されました皆様にとりまして有意義でご満足いただけますよう、関係者一同鋭意努力して参りました。是非とも多くの皆様にご参加いただき、皆様の心にしっかり刻まれるような“宇都宮”での実りある学会になることを願っております。活発な質疑応答・討論を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

主催事務局

国際医療福祉大学
保健医療学部 視機能療法学科
〒324-8501
栃木県大田原市北金丸2600-1

運営事務局

株式会社
インタープラン・コーポレーション内
〒150-0046
渋谷区松濤1-28-4 松濤六番館4階
FAX:03-3461-8181
E-mail:jasa2022@c.inter-plan.co.jp
※新型コロナウィルス感染症の感染防止徹底のため、運営事務局はテレワークを実施しております。
当面の間、原則E-mailでお問合せいただきますようお願いいたします。